痔瘻基礎知識

痔瘻基礎知識:日帰り手術と入院手術

2018/01/13

痔瘻は自然治癒せず、薬では治らないと痔瘻基礎知識:痔瘻の治療で述べましたが、手術には「入院手術」と「日帰り手術」の二種類があります。もちろん痔瘻の状況や医師の治療方針により選択肢が限られる場合もありますが、近年医療技術の進歩等により日帰り手術が一般的になってきました。

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日帰り手術のメリット

治療にかかる時間を短縮できる

入院手術となると、手術の前日に入院し、手術を終えて数日~1週間程度の入院を経て退院、という流れになるかと思います。当然その間は病院に滞在することとなるので、会社に行ったりすることはできません。入院に向けては、入院に必要な身の回りの準備をする時間も必要となるでしょう。治療のためにまとまった休みを取るというのは容易ではなく、また、「痔瘻の治療で入院するので休みをとりたい」とは会社に申し出しづらい、という方も少なくないのでしょうか。

日帰り手術であれば、術後はそのまま帰宅となりますので、さすがに手術当日に会社に行って仕事をというわけにはいきませんが、症状によっては手術翌日からデスクワークが可能になるケースもあります。仕事が忙しいので治療にかかる時間を短縮したいという方にとって、このメリットは大きいのではないでしょうか。

 

治療にかかる費用を圧縮できる

日帰りであれば入院であれ、手術の実施となれば単なる風邪の診察等と比べれば高額の医療費がかかります。しかし、入院であれば病院への滞在費等、手術そのもの以外にかかる費用も高額になることもありますが、日帰り手術であれば費用を大幅に圧縮することができます。入院により差額ベッド代が必要になるようであれば、その差は歴然でしょう。

 

入院手術のメリット

治療に集中できる

入院中は、当たり前ですが治療に集中ができる環境です。家のことをする必要もありませんし、会社に行く必要もありません。また、手術後の食事のケア等についても自分で考える必要はなく、病院が治療に適した食事を提供してくれます。排便のケア等についても、病院のサポートを受けることができるでしょう。

 

医療スタッフが近くにいるので安心

手術後の経過については、誰でも気になるものです。特に、手術後に出血が確認された場合など、非常に心配になるかと思います。日帰り手術の場合でも、手術後は診察時間外でも病院の関係者に電話連絡がとれ、緊急の場合には時間を問わず診察してくれる体制を整えている病院も少なくないですが、入院手術であれば病院内に医療スタッフがいますので万が一のケースも安心です。

 

痔瘻の症状や手術の難易度によって、最終的に入院手術とするか日帰り手術とするかは医師の判断となるところではありますが、病院によって「全ての症例に対して入院手術で対応」や「ほとんどの事例で日帰り手術が可能」といった方針をウェブサイト上に掲載している病院も多数あります。上記のメリット・デメリットを踏まえ、入院手術を希望するか日帰り手術を希望するかという自分のスタンスを決め、自分のニーズにあった病院を選ぶことが重要です。肛門科であればどの病院に行っても同じ判断をされ、同じ治療法が選択される、というわけではありません。

 

※本投稿は、専門家・医師によって記載されたものではありません。専門書、あるいはインターネット上の情報を参考に痔瘻経験者が記載した内容となりますので、医学的見地に基づく内容ではありません。疾患や治療等に関する専門的な情報は医師にお問い合わせいただきますようお願い致します。

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痔瘻の大敵は言うまでもなく「下痢」です。下痢は痔瘻の要因となる肛門周囲膿瘍の原因にもなりますし、痔瘻の手術をした方は術後の回復のためにも下痢や便秘をしないことが重要となります。

下痢や便秘を防ぐには、規則正しい生活や食生活の他、乳酸菌の摂取により善玉菌を増やすことが有効な方法だとされています。

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